「子どもには和食を食べさせた方が良いの?」
・洋食は脂分が多いのでは?
・日本人の体質に洋食は合わない?
世間的には「和食は健康に良い」とされていますよね。
なので子どもの和食離れに警鐘を鳴らすような説をテレビや雑誌でよく聞くと思います。
一方、洋食については「食の欧米化」が肥満などの成人病の原因と悪く言われることも多いです。
でもこれって本当なのでしょうか?
そこで今回は、
・子どもには和食を食べさせるべき?
・食の欧米化は危険なことなの?
という点についてまとめてみました!
【すぐわかる!】和食と洋食どっちが良いの?
食の欧米化によって、肥満の子どもが増えているという説をよく聞きますよね。
だから、伝統的な和食を食べましょう、という話なんですが…
でも、これは正しいのでしょうか?
それを考えるために、「まず和食とは何か?」という点から見ていきましょう。
そもそも和食とは何か?
皆さんが和食と聞いて、頭に思い浮かべるのは…
「白いご飯を主食にした、一汁三菜の食事」
このようなものではないでしょうか?
たとえば、
・ご飯
・ワカメのお味噌汁
・小松菜のおひたし
・アジの塩焼き
・お漬物
という感じですね。
このメニューを見ると、「少し質素な感じ」と思う方もいるかもしれませんね。
このメニューは昔なら贅沢だった
ところが、このメニューは昔だったらとても贅沢なもの。
とても庶民が食べられる物ではありませんでした。
むしろ裕福な方のための食事だったんですよ。
昔の庶民の食事とは
昔の庶民の食事の内容を見てみると、
主食が、
・雑穀(アワ、ヒエ、麦など)
・お芋
おかず(副菜)が
・塩味の強いお漬物
というかなり質素なものでした。
明らかに不足しているのがタンパク質ですよね。
庶民はお魚を食べられなかった
昔の日本では、
・食品保存の技術
・食品の流通
などが未発達でした。
冷蔵・冷凍もカンタンではなく、高速道路もありません。
庶民が新鮮なお魚を食べられる機会はほぼなかったと言えるでしょう。
一汁三菜の食事はむしろ贅沢
つまり昔ながらの和食は、「芋、雑穀、お漬物」という塩分過多でタンパク質が不足しやすいものだったんですね。
現代の人がイメージする一汁三菜の食事はむしろ贅沢なもの、ということですね。
食品保存の技術が発展した!
現代は、食品保存の技術が進み、流通システムも整備されました。
そうしたことで、
・新鮮なお魚
・新鮮なお肉
・旬の季節のお野菜
・牛乳やチーズなど乳製品
が食卓に取り入れられたのです。
一汁三菜は世界の技術発展のおかげ
私たちがイメージする和食、つまり「一汁三菜」の食事は、
世界的な技術革新によってもたらされた、と言うことが出来ます。
そう考えると、
・何をして食の欧米化なのか?
・和食と洋食の違いとは?
という話になってきますね。
和食、洋食と分ける必要はない
もはや「和食と洋食」という風に分ける必要もないでしょう。
和食、洋食にこだわらず「栄養バランスを考える」ことが一番重要なんですよ。
洋食はお肉が多いけど…
たしかに一般的に洋食とされるものは、お肉が多く使われます。
食べ過ぎれば肥満になる可能性もあるでしょう。
だからと言って、「お肉はやめてお魚だけにしよう」というのは良くありません。
お肉にはお魚にない栄養がたくさん含まれているからです。
和食のお魚は塩分が多い
一方、和の料理で多く使われるお魚は、お醤油・食塩で味付けすることが多いです。
そうなると、どうしても塩分の過剰摂取になりがちです。
つまり、結論としては、和食・洋食どちらもバランスよく食べれば良いんです♪
【まとめ】和食・洋食を分けなくても良い。大事なのはバランス!
現代は、新鮮なお肉、お魚、お野菜がカンタンに手に入る豊かな状況です。
これはとても素晴らしいことなんですよ。
この技術革新による恩恵を、おおいに活用していきましょう。
大切なのは、
・洋食か和食か?
・お肉かお魚か?
ではなく、どちらもバランス良く食べるということなんですね♪