「授乳中にタバコは吸ってもいいのかしら?」
「コーヒー、お酒、お菓子は大丈夫かな?」
・コーヒーのカフェインは大丈夫?
・お酒のアルコールは悪影響があるかも…
・甘いものは食べていいのかな…
いわゆる嗜好品への接し方になりますが、授乳中はどうしようかと迷ってしまいますよね。
あまりガマンするのもストレスですし。
でも母乳などに悪影響があるなら「少し控えたほう良いかな…」と思ってしまいます。
そこで今回は、授乳中はタバコを吸ってもいいの?コーヒー、お酒、お菓子は大丈夫?という点についてまとめてみました。
【すぐわかる!】授乳中の嗜好品への接し方のコツ
授乳中の嗜好品については、「赤ちゃんによくないかも…」とガマンしているお母さんも多いと思います。
ネット上の相談サイトなどでは、嗜好品を摂ったことで「母親失格」と言われてしまったお母さんがいるそうです。
でも嗜好品は、正しく接すれば問題ないんですよ。
タバコ、コーヒー、お酒、お菓子について、それぞれ見ていきましょう♪
タバコの場合
◆ タバコに含まれる有害物質
タバコには、ニコチンや、一酸化炭素、タール、アンモニアなど約4,000種類の有害物質が含まれています。
中でもニコチンについては注意が必要です。
ある研究によれば、お母さんがタバコを1本吸ってすぐに授乳すると、赤ちゃんは、大人がタバコを1本吸ったのと同じくらいのニコチンを口から摂取することになる、という結果が出ています。
当然、お母さんの喫煙量が多ければ多いほど、赤ちゃんが摂るニコチン量も増えていきます。
◆ 副流煙にも要注意!
また、周囲の人が吸ったタバコの副流煙によって、赤ちゃんの「呼吸器感染症」のリスクが増加します。
だから、できることならば妊娠を希望した時点で、お母さんも家族もタバコをやめたほうがいいんです。
ガムやパッチなどの禁煙補助薬は、喫煙よりも悪い影響が少ないと考えられています。
できれば、それらを利用しながらタバコを止めるのがベストです。
それが無理ならば、少しでも喫煙量を減らすように努力しましょう。
◆ 禁煙できない場合、母乳は与えないほうが良いの?
「どうしてもタバコをやめられない」という場合
「母乳にニコチンが混じっているから、ミルクにした方が良いのかな…」という疑問が出てきます。
この問題については、すでに研究がされていて母親が喫煙をしていても赤ちゃんに母乳をあげたほうが良いという結果が出ています。
なので「タパコをがまんできないから、母乳をやめる」という選択は間違いです。
タバコを吸っていても母乳を与えたほうが良いということは覚えておいてくださいね。
禁煙がどうしても難しいなら、
・本数を減らす
・喫煙は授乳直後にする
・次の授乳までに間隔を開ける
・子どもと同じ部屋では吸わない
などの工夫をするようにしましょう。
コーヒーの場合
コーヒーについては、含まれる成分の中のカフェインが問題になります。
ですが、授乳中のカフェイン摂取ついては1日5杯程度なら影響がないという研究結果があります。
5杯以上飲む人は、少ないと思います。
お母さん自身が、コーヒーを飲むことで「眠れない…」という状態にならなければ赤ちゃんに悪い影響はないでしょう。
お酒(アルコール)の場合
お酒に含まれるアルコールは、母乳に影響することがわかっています。
そして赤ちゃんは大人よりも、アルコールの影響を強く受けます。
そのため母乳育児中のお母さんはアルコールを1日1単位(20mg)以上、摂取しないように勧告されています。
アルコール1単位とは以下のようになります。
・日本酒1合
・ウイスキーダブル1杯(60ml)
・ワイン1~2杯(200ml)
・ビール中瓶1本(500ml)
・7%のサワー類1缶(350ml)
また最近は、ノンアルコールビールなどもあるので、それらを利用してもいいかもしれません。
お菓子などの甘いものの場合
脂肪分の多いケーキやお菓子は、乳腺炎の原因となるため「食べてはいけない」と思っている人が多いと思います。
しかし乳腺炎の原因として明らかになっているのは、おっぱいに母乳が溜まることだけです。
・授乳が頻繁でない
・赤ちゃんが母乳をうまく飲めていない
・服やおんぶヒモによる圧迫で母乳が溜まったまま
上のような場合、乳腺炎になりやすくなるようです。
一方、動物性脂肪(バターや生クリームなど)の摂取が原因で乳腺炎になることは、医学的に証明されていません。
【まとめ】タバコはNG!コーヒー、お酒は少量ならOK!お菓子は適量で。
今まで書いたことを、まとめると
・タバコは極力、吸わないほうがよい
・コーヒーは1日5杯までならOK
・お酒(アルコール)は1日1単位(20mg)までならOK
・お菓子は乳腺炎の原因にはならないが適量にする
ということになります。
嗜好品をガマンしすぎて、ストレスをためるのは良くありません。
適切な範囲で楽しみながら、長い授乳期間を乗り切ってくださいね♪