「母乳には食べたものの味が出るの?」
と疑問を持つお母さんは多いようですね。
・私の母乳、もしかしたら不味いのかしら
・食べないほうが良いものってあるの?
・もっとバランスの取れた食事にしないと…
もし母乳の味が食べるもので変わるなら、
「少し気を遣わないとな…」
と思うお母さんも多いんじゃないでしょうか。

はい、ご安心ください。
今回は、母乳には食べたものの味が出るのか
という疑問についてご説明しますね。
食事と母乳の味の関係は?
食事と母乳の味の間には
関係があるのでしょうか?
それを知るために、
まず私たち人間の体のしくみについて
簡単にご説明しますね。
人の体には恒常性という機能がある
私たちの体は周囲の環境が変わっても、
いつも同じ状態を保てるようにできています。
これを恒常性と言います。
例えば体温は、寒くても暑くても一定に保たれます。
これは血液でも同じです。
塩分を多く摂っても
血液はしょっぱくならないし、
糖分を多く摂っても
血液は一定以上に甘くなりません。
母乳に関しても同様です。
母乳の成分は食べたものによって変わらないし
当然、味も変わりません。
極端な場合はすこし影響が出ることも
例外として極端な食べ方をした場合は
若干、母乳の成分に影響が出ることもあるそうです。
普段の3倍のタンパク質を摂ったときは
母乳のタンパク質濃度も少しだけ上がったそうです。
それでも変化は微々たるもので
味に変化が出るほどではなかったようです。
薬やサプリを飲んだ場合は?
薬やサプリメントは、特定の成分に特化しているので、
普通の食べ物よりも母乳への影響が強いように思えます。
このことについては研究が行われていて
母親が力ルシウム剤や鉄剤を摂っていても
母乳のカルシウムが増えたり、鉄臭くなることはなかったそうです。
ということは、
それほど簡単に母乳の味が変わることはない
ということですね。
世間では「お母さんの食べたものの味が、ダイレクトに母乳にあらわれます」
と堂々と書いているサイトや本がたくさんあります。
そういった情報は鵜呑みにしないようにしましょう。
【まとめ】食べ物と母乳の味に関連はない
結論としては、よほど極端な食べ方をしない限り
食べたものと母乳の味には関連はほとんどない
と言ってよさそうです。
ですので、お母さんは食べ物については
あまり気にしなくても大丈夫です。
だからといって不摂生はよくありませんよ。
偏食しないでバランスの取れた食事を
摂るように心がけてくださいね♪