【安産のための条件って何?】自分でできること・気をつけることって何?

anzan

「安産のために事前にできることってあるの?」
 
とお悩みではありませんか?
 

・体重を増やさないほうが良いの?
・足を冷やさないようにって聞いたけど…
・会陰マッサージってどうなの?

 
「こうすれば安産になりますよ」
というような情報が
世間では溢れていますよね。
 

いろいろな意見があるから
「一体どれを信じれば良いの?」
と悩んでいる方も多いようです。
 

そうなんですよ…。
安産のためにはどうすれば良いんでしょうか?
 
はい、ご安心ください。
 
では今回は、安産のためにできることって何?
という問題について解説していきます。
 

【すぐわかる!】安産の定義ってあるの?

まずは、
そもそも安産の基準って何?
というところから始めましょう。
 

あまり苦労することなく、
短時間でスムーズに産まれる。
世間的にはこれを安産と呼びますよね。
 

ですが、実は安産についての
医学的な定義はないんです。
 

明確な基準はありませんが

・初産で12~15時間
・経産婦ではその約半分

というのがおおまかな目安となっています。
 

ですので、それより早く、
スムーズに出産した場合は
安産と言っても良い
と思います。
 

それとは逆に

・初産で30時間以上、
・経産婦で15時間以上

かかると難産とされています。
 

これを遷延分娩とも言います。
 

では次に、どんな条件のとき
安産になりやすいか?を見ていきましょう♪
 

【すぐわかる!】安産になりやすい条件って何?

安産になるかどうかは、
分娩の三要素がうまく機能するか
ということが重要です。
 

分娩の三要素とは、
産道、赤ちゃん、娩出力の3つです。
それぞれについて見ていきましょう。
 

1.産道

産道は赤ちゃんの通る道。
 

この産道に抵抗が少ないと
安産になりやすいんです。
 

産道は広くて軟らかいほど良いです。
 

産道が硬くてのびが悪いと
難産になりがち。
 

高齢の方が難産になりやすいのは
これも理由のひとつです。
 

また分娩のときの痛みや恐怖で
産道の抵抗が増すことがあります。
 

皆さんもご存知のラマーズ法は
メンタルの訓練により、
痛みや恐怖を軽減させます。
 

それにより産道をできるだけ
リラックスさせるんですね。
 

2.赤ちゃん

赤ちゃんの体の大きさや、
頭の大きさ、回旋の向きなども重要な要素です。
 

体や頭の大きさは
小さい方が抵抗は少ないでしょう。
 

しかし産道が狭ければ、
体が小さくても難産になりがちです。
 

逆に産道が広ければ
頭が大きくても、問題はないでしょう。
 

一概にどちらが良い
というものでもないんですね。
 

また、赤ちゃんが出てくるときの
回旋の向きも重要です。
 

産道はまっすぐではなく複雑に曲がっています。
 

赤ちゃんはここを通るために
何度も頭の向きを変える必要があります。
 

これを回旋と言いますが、
回旋に異常があると難産になることが多いです。
 

3.娩出力

妊婦さんが赤ちゃんを
押し出す力のことを娩出力と言います。
 

陣痛というのは、
赤ちゃんを出すために、
子宮が自ら収縮すること。
 

さらに妊婦さん自身が
いきむことでさらに
押し出す力を強めます。
 

いきむとは、ふんばることで
お腹の圧力を上げることです。
 

主にこの2つの力を
娩出力と呼んでいます。
 

娩出力が弱い場合は、
子宮収縮剤を使用することもあります。
 

安産のためのもうひとつの条件とは?

安産の条件として
分娩の三要素が重要とご説明しました。
 

それ以外に、
もうひとつ重要な要素があります。
 

それは助産師さんの存在です。
 

助産師さんの役割は
赤ちゃんがスムーズに生まれるよう
誘導すること。
 

ですが、助産師さんの技術も
人により差があります。
 

お医者さんの技術にも
違いがあるのと同じですね。
 

助産技術の向上には、
様々なお産を経験しているかどうか
が欠かせません。
 

ですので、
症例数の多い施設で
多くの経験を積んだ助産師

の方は技術が高い傾向にあります。
 

医師よりも目立たない存在の
助産師ですが、

・赤ちゃんの下がり方
・子宮口の開きの進行具合
・陣痛の強さ

などを確認して、

・いきませるタイミング
・いきむときの姿勢
・医師を呼ぶかどうか

などを冷静に判断して
いかなければなりません。
 

技術の高い助産師さんは
安産と大きな関係があるんですね。
 

ですが、自分のお産を
技術の高い助産師さんにお願いする、
というのは特別なツテなどがない限り
難しいでしょう。
 

そこで、次に
安産のために自分ができること
をご紹介しますね。
 

安産のために自分ができることは?

お産のとき、
妊婦さんの方にもコツがあるんですよ。
 

それはなるべく事前に
助産師さんとコミュニケーションを
とっておくこと。

 

人によってはどうしても
助産師さんの指示通りに
呼吸やいきみ方をコントロールできない
こともあります。
 

これは実際にやってみないと
わからないことなので仕方ありません。
 

そんなときに
助産師さんとの信頼関係があると、
意思の疎通がしやすいんです。
 

たとえば
「自分はこの姿勢が楽なんです」
と事前に伝えておけば、
助産師さんも介助しやすい、
ということですね♪
 

安産の噂のウソ・ホント?

世間では安産についての
さまざまな情報が流れています。
 

たとえば
「体重は増やさない方がよい」
というものもありますね。
 

ですが、やせている方が
安産になるというデータはありません。
 

また、足を冷やすと陣痛が弱くなる
というのも根拠はありません。
 

オイルで会陰マッサージをすると
切開する可能性が低くなる

というのを聞いたことがあるかもしれません。
 

ですが、これも確かな根拠はありません。
 

股関節を柔軟にしておくといい
というのもありますね。
 

これも直接的に
安産につながるとは言えません。
 

安産のため、何か努力をしたい
という気持ちはわかりますが。
「こうすれば安産になる」
ということは現状わかっていません。
 

妊婦さんそれぞれに
状況が違うので一言で言えるものではないんですね。
 

【まとめ】安産のために自分でできることは少ない

いかがでしたでしょうか?
 

現在の医療技術では
出産をコントロールすることはできない
というのが本当のところです。
 

ですから、もし難産になっても
「自分がもっと●●していたら…」
自分を責める必要はありません。
 

周囲の人にそのことで
非難されたとしても
気にしないで構いませんよ♪